……………… MOBBY'S ダイビングスーツ・カタログ 2003 ………………

4dfitt-1.pdffoto by Yuuji Matsumoto
4dfitt-2.pdfdesign by YUZZY
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3D=立体裁断を越え、
4D FITT=動体追従へ。

MOBBYS DESIGN が、新たな次元に入りました。

着用していることを感じさせない「皮膚のような」スーツ。
そのはるかなゴールに向かって、MOBBYSはまず、
ヒトが、自然に直立した姿勢を再現する、3D立体裁断を
確立しようとしました。………しかし、運動するとき、
時間軸を加えた4次元的動線は、直立を表現した3Dパネルと
整合しません。このため、要所のゆとりや、生地自体の伸縮性に
よってカバーしましたが、対症処理であり、伸びた生地は縮もうとし、
それはストレスとなり、ジレンマになっていました。
………。
機能系(あるいは解剖学的)スーツデザインという科学があります。
フィッティングや動きやすさ、快適さを越えて、
スーツによってヒトの性能を高めようとする科学です。
その権威が中澤ススム博士。
解剖学者でもある博士は、じっさいに人体を解剖し、
その皮膚を1枚の平面(2D)に展開することから始め、
40年間を、機能系スーツデザインの研究にささげてきました。
MOBBYSも、40年間、機能系ダイビングスーツデザインの
完成度を、少しずつ、高めてきました。
博士にとっても、皮膚に密着し、その機能が直接、生死に直結する
ダイビングスーツにおける「科学の実現」は、チャレンジでした。
MOBBYSは、ダイビングスーツと、その運動を知り尽くしています。
わたしたちは、出会い、シンクロし、動体原型パネルレイアウト
“4D FITT”を完成させました。
ダイビングスーツデザインは、新たな次元に入ったのです。


4D FITT のニュートラルポジション(動体原型)が胎児のようであるわけ

■デザインの基準となるニュートラルポジションは、直立姿勢ではありません。
直立は、不動面上に立つという運動で、抗重力筋が緊張しています。
やすらかに眠っているとき、あなたの手のひらと指は、自然に、やや丸く曲がっている
はずです。4D FITT のニュートラルポジションは、全身の関節が(それらについた筋肉が)
自然に、やや曲がり、完全にリラックスした、胎児に似た姿勢になり、
これがパネルデザイン上の(静体ではなく)動体原型となります。