この一瞬が、一億年。このカラダのなかから出てみたい。 一瞬でいいから、 この永遠に続く現在から、 ワープしてみたい。 わたしは(たぶんあなたも)、 しばりつけられている。 その象徴が「重力」だ。 ヒトは、生まれてから死ぬまで、 重力にしばりつけられる。 あそぶ、とは、ブツリ的な意味でも、 ブンガク的な意味でも、重力から 自由になろうとするおこないだ。 とべば、チャンスはある。 とぺば無重力、 いきおいがあれば反重力、 着地して過重力。 重力から自由になるというより、 ただしくは、 重力を操作して、あそぶのだな。 だからヒ卜は、とぶ。
→ 1990年、ドイツ・ダーメ市で開催 されたトランポリンコンテスト |
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timespan=1.0+ second ■エアリアル・フリースタイルスキー選手たちは、切り立ったランプから射出された勢いによって、重力から解放される1秒余りのあいだに、ループ、スピン、それら複合技をメイクする。体操の鉄棒競技や、中国雑技団レベルのアクロバットで、折っていない骨はないという選手も多い。helght=55feet ■ウインドサーフィンのトッププロは「ホノルル空港の天井くらい」は跳ぶ。上空の方が風が強いため、2段ロケットのように上昇することもしばしばで、ウインドサーファーは上空十数mから海面を見下ろし、セイルの風を抜かず、パラシュートのように使って着水する。カラダひとつで墜ち、しかもトランクスだと、着水の衝撃で、肛門から腸内に、多量の海水が入ってしまう。distance=50m ■落差20mのクリフ(崖)を跳ぶスノーボーターは、着地点に、新雪が載った急斜面を選ぶ。フラットランディングすると、ヒザでアゴを割ってしまう。(モーターバイクの)スーパークロスのジャンプは高く、しかもフラットランディングだが、空中でもバイクに乗り続けることができれば、サスペンションと後輪の駆動力が、結果的に、斜面に着地したようなベクトルをつくりだす。←1986年、ソビエト連邦。緊急脱出用射出シート操作訓練を受ける空軍兵士 |