飯島夏樹ノンフィクション

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words-by-toko updated 2019-02-17

Hi-Wind 2004
生き続けるための遺言

foto by TAKI■かつて、かれはヒーローだった。
88年から95年にかけ、「世界」とがっぷり四つに組み、
うち4年間はPBAワールドカップのトップシード権を保持した。夏樹以前、夏樹以後、この国にそういう男はあらわれていない。

Hi-Wind 2007
夏樹によって、「物語り」が
与えられたゆえに

foto by TAKI■8月13日より20日まで、東京･表参道ヒルズにて、飯島夏樹展が開催された。
筆者（TOKO）が、構成、原稿を担当したので、こういう言い方は適切ではないかも知れないが、量的成功を果たし、質的にもユニークなイベントとなった。

Hi-Wind 2008
88年新島、夏樹21歳。

foto by TAI Yokoyama■飯島夏樹と、初めて会ったときのことを覚えている。
88年初春の新島、マルイオニールのワールドカップだった。
新島の、ある居酒屋で、ビヨン･ダンカベックとアンダース･ブリンダルの対談をセッティングした。のれんをくぐると、

Hi-Wind 2009
ドラマ "天国で君に逢えたら" その後

(C) TBS TV 2009■瀬戸口氏はこのドラマを、あの「北の国から」のような、朗々と続く国民的ドラマに育てたい、と語っておられた。
ドラマも続編を予感させる

Hi-Wind 2009
ドラマ "天国で君に逢えたら" 撮影快調

(C) TBS TV 2009■次は、ドラマだ。
すでに国内ロケの全て、撮影の80%を終え、サイパンロケ等を残すのみとなっている。放送は未定だが、年内で調整中。精神科医・野々上純一役、主演は嵐の二宮和也。

Hi-Wind 2008
かれはあるいみそのいのちをかけて
「夏樹」を演じきった。

foto by HARRY■夏樹に、90年から94年にかけて──PBAワールドツアーをフルカバーした、選手としての全盛期──本誌に、「生活誌」と題した日記を連載してもらったことがある。

Hi-Wind 2007
"Life 天国で君に逢えたら"は、
クライマックスではなく、始まり

foto by KazTanabe■もう21年も前のことになる。
映画では「藤堂」として描かれた、故･石渡常原氏は沖縄で、琉球大在学中の飯島夏樹を発見し、ものになりそうなやつがいるから鍛えてやってくれ、と「中央」に紹介した

表参道ヒルズ 2007.08.13-20
LIFE 飯島夏樹展 "THE LOVE STORY"

foto by TAKI■ 写真展の構成、執筆は経験がなかったが、要は雑誌的でいいだろうと。素晴らしい映像にも助けられ、表参道ヒルズ、電通、サニーサイドアップ、オズマPR、WESさんとともに、無事初日を迎える。

なみある？ 2005
「最後の瞬間まで生き抜いた」男が
えがいた、ふたつの夢

foto by HARRY■飯島夏樹は、2月28日、天国に逝った。享年38。かれはその、最後の瞬間まで生きた。
「死んでゆく人じゃない。最後まで生きる人ですね」。というのは、ある友人の言葉である。飯島夏樹は、どう生きたのか。

バイザシー 2004
この小説は、技術ではなく、気持ちの結晶

foto by TAKI ■飯島夏樹著『天国で君に逢えたら』は特殊な小説である。
これが処女作の、37歳の新人作家。しかしかれの余命は半年。
末期の肝ガン患者で、ことしの6月、主治医からその宣告を受けた。

Hi-Wind 2005
この世に、エネルギーを遺して

foto by TAKI ■飯島夏樹は、天に召された。
ハワイ現地時間、2月28日23時50分だった。
ご覧になった方も多かろう。逝去後放送されたフジレビ系のドキュメンタリーで、夫のいなくなったベッドに座り、寛子さんは言った。細部は違っているかもしれないけれど、こういうふうに。